脳の神経細胞が徐々に減っていく進行性の病気で、アミロイドβ(ベータ)と呼ばれる異常なたんぱく質の蓄積と神経原線維変化(過剰にリン酸化されたタウ蛋白の蓄積)という脳の中での2つの変化を特徴とします。
認知症の原因として最も多いアルツハイマー病では、脳内に異常な蛋白(アミロイドβやタウ)が蓄積して、神経原線維変化(過剰にリン酸化されたタウ蛋白の蓄積)という脳の中で変化がおきると考えられています。 アルツハイマー病をはじめ認知症の原因となる脳の病気は現在のところ根本的な治療が困難な病気です。一方で脳以外の身体の病気によって認知症が起こることがあり、その中には治療が可能な病気があります。正常圧水頭症、慢性硬膜下血腫、甲状腺機能低下症などの内分泌疾患、ビタミンB1欠乏症・ビタミンB12欠乏症・葉酸欠乏症などの欠乏性疾患・代謝性疾患、自己免疫性疾患、呼吸器・肝臓・腎臓疾患、神経感染症などによって起きる認知症は治療可能な病気としてあげられます。